月華に散りゆく者達
「さてと、貴様はどんな倒され方が良いかな?」

 一条が言う 

「くっ!」

 斎藤が焦る 

「警戒してるようだが攻めないと始まらないぞ?」

 一条が言う 

「あんたの挑発には乗らない!」

 斎藤が返す 

「なら隙を突くしかないな!」

 一条が言う 

「何故あんたはそんな事を言う?」

 斎藤が聞く 

「どんなに強い剣士でも必ず隙は生まれる、貴様も俺も!俺はつまらない戦いはしたくないから助言するのさ」

 一条が言う 

「ならその隙を見極めるしかないな」 

 斎藤が言う 

「そう言う事だ」

 一条が言う 

「なら隙を作らず攻撃をすれば良い事!風のカード、カードオン!瞬間移動のカード、カードオン!早駈け、風!」

 斎藤が早駈けと風のカードを組み合わせて走り出す 

「さっきの奴と同じ攻撃か?甘いな」

 一条が言う 

「でや!」

 攻撃態勢に入りその瞬間瞬間瞬間で一条の後ろに回り込む 

「甘いな!」

 そう言いながら後ろを向き刀を突き立てる一条  

「甘いのはお前だ!でや!」

 そう言うと一条が刀を突き立てる瞬間に合わせ瞬時に元の位置に戻り攻撃を仕掛ける

「ぐあ!ふっ!少しはやるな」

 攻撃を食らい悲鳴をあげ言う一条 

「見くびって貰っては困る!」

「ふふ!だがもう終わりだ!」

 そう言うと早駈けで走り出す一条

「なっ!見えない!」

 斎藤が焦る 

「早駈け三倍だ!慣れてないと捕らえられない?はっ!」

 そう言うと斎藤の肺に峰打ちをする一条 

「かはっ!あっ!あっ!」

 峰打ちを食らい地面に膝をつく斎藤

「一瞬で肺の酸素が無くなっただろう?もう終りだ!はっ!」

 そう言うと斎藤を吹き飛ばす渾身の一撃を放つ一条 

「がっ!」

 攻撃を食らい悲鳴をあげながら吹き飛びそのまま倒れる斎藤 

「斎藤!」

 総司が叫ぶ
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