月華に散りゆく者達

「酒場で見た事あるわ！酒場の主人に聞けば分かるわよ？」

　キンが言う　

「何でキンが酒場に居るんだよ！」

　総司が突っ込む　

「お客さんの忘れた財布を届けた時に見たのよ、見かけない人だからよそ者だなって印象深かったのよ」

　キンが答える

「よし！じゃあ酒場で聞いてみよう！」

　総司が言い三人で向かおうとする　

「せっかく来たんだから少しゆっくりしていきなさいよ」

　キンが言う　

「悪い！任務だからゆっくりしてられないんだ！じゃあ！」

　そう言うと出て行く三人　

「あっ！もう！」

　怒るキン　

「まずは酒場だ！主人に聞けば良いって聞いたけど分かるかな？」

　総司が走りながら言う　

「さあな？兎に角酒場に行くしかない！と話してる内に着いたぜ！俺が聞きに行く」

　そう言うと中に入る歳三　

「何か聞けるかな？」

　総司が言う　

「歳三なら何か聞き出してくるさ」

　総司が笑顔で返す　

「情報を得た！奈良らしき人物が酒場の客や店の人全員に何かを聞いていたらしい、多分白の組織の事を捜し回ってるな！昨日の出来事だからまだこの町に居るはずだ！」

　歳三が出て来て真面目な顔して話す