月華に散りゆく者達
「まずは誰から来る?」

 左近が言う

「初めに言うがこの男は戦わないから絶対に手を出すな!!」

 歳三が言う

「それは約束出来ないな」

 左近が言う

「なっ!」

 歳三が少し驚く

「俺は向かって来なければ仕掛ける事は無い!
 例え向かって来ても身の危険を感じなければ
 仕掛けない!だが身の危険を感じたらどんなに
 弱い奴でも仕掛ける!それが清々堂々の戦い
 以外なら」

 左近が言う

「それを聞いて安心した!まずは俺から」

 歳三が言う

「いえ!!私から行きます!私より歳三様の方が強いので私が
 負けても歳三様に託せます!!」

 鉄之助がそう言い前に出て構える

「鉄之助、よし!!任せた!!」

 そう言い下がる歳三

「まずは貴様か!」

 左近が戦いに入り豹変する

「くっ!さっきまでの甘さが消えてる!」

 鉄之助が警戒しながら近づく
< 244 / 302 >

この作品をシェア

pagetop