月華に散りゆく者達
「おっちゃんおかわり!」

 うなぎ屋に移動して食べ終わって言う総司      

「あいよ!」  

 威勢良く言う村人  

「総司!遠慮しろよ!3杯も食べてるだろ!」

 総司が怒る     

「俺には親は居ない、この村の人は皆親みたいな
 もんさ!今更遠慮出来る気づかいもてるか」

 総司がまじめな顔して言う       

「あいよ!」

 村人のおじさんがうな丼を出す 

「ありがと!」

 総司が笑顔で受け取り食べ始める  

「総司は息子同然の存在だ!この村の大人達には
 だから遠慮なんて要らないさ!あんたも遠慮なんか
 しなくて良いからじゃんじゃん食べな!」

 村人のおじさんが笑顔で言う 

「あっ!じゃあもう一杯だけ貰います」

 総司が遠慮がちに言う      

「あいよ!」    

 総司の言葉に笑顔で言う村人

「此処のうなぎ旨いいだろ!?」   

 総司が食べながら言う

「ああ、俺の時代にこんな旨いうなぎ出す店
 数少ないぞ!俺が食べてきた中では」

 総司が総司に言う    

「だろ?此処は最高だぜ!」

 総司が笑顔で言う     

「誉めてくれてありがとな!総司!
 手のかかる悪戯っ子が成長したな」      

 村人のおじさんが笑顔で言う

「いつまでも子供扱いしないでよ」 

 総司が笑顔で返す

「悪い悪い」

 総司の言葉に返すおじさん   

「それにあんな事しても父さん
 母さんが現れる訳ないしさ」

 総司がまじめな顔して言う   

「村の奴は皆分かってた!だから悪戯
 しても皆優しくしてくれた」

 おじさんがまじめな顔して言う 

「分かってる、だから今度は恩返しだ!」

 総司が言う

「よく言った!頑張れよ!歳三にもタダで
 食わせてやるから一度来いって言って
 おいてくれ!」

「分かった」

 総司が笑顔でその言葉に返す

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