月華に散りゆく者達

「じゃあ早速やろう歳三！」

　歳三に言う総司　　　　　

「ああ！」

　そう言うと二人は広い庭に出る

「ルールは先に１０回切られたら負けな」

　総司が庭に出てすぐに言う　　　　　　

「るうる？」

　歳三が聞く　　　

「ああ、勝負のやり方って意味だよ、１０回切られたら負け！良いか？」　　　　　　

　総司が歳三に笑顔で言う

「へぇ、未来ではそう言うのをるうるって言うんだな？分かった！」

「るうるじゃ無くてルールだよ、じゃあ始め！」

　そう言って構える総司　　　　

「良い構えだ！経験あり？」

　構える歳三　　　　　　

「無いよ、俺の時代では刀は模擬刀以外は持ってると
　此処で言う奉行所に捕まるし剣術は大きく普及してない」　　　

　総司が真面目な顔して歳三に言う

「無いにしては凄い刀持ってるだけで捕まるのか？」

　歳三が総司を褒める

「平和だからね、褒めてくれてありがとよ！」

　そう言うと総司は斬りにかかる　　

「わっと！」

　いきなり斬り付けられて驚き後ろに下がる歳三　　　　

「外したか！不意打ち失敗」

　残念がる総司　　　　

「今度はこっちから！」

　走って近づいて斬りにかかる歳三　　　

「わっ！」

　ギリギリの所で刀でガードする総司　　　　

「やるじゃないか！」

　歳三が笑顔で褒める

「負けてられるか！」

　総司が瞬時にガートから歳三の刀を弾いて斬る

「あっ！」

　油断していたのか斬られる歳三

「やり！一回切斬ったぞ！」　　　　　　

「やられた、ならこれはどうかな？」

　横から斬りにかかる歳三　　　　　

「そんなの弾いてやる！」

　歳三の攻撃に合わせてガードする

「甘い！」

　そう言うと途中で攻撃を止めてしゃがんで下から上へ斬り上げる歳三

「わっ！やられた、やっぱ剣士には勝てないのか」

　斬られて言う総司、そして総司は歳三に負ける

「くそ！負けた！」

　悔しがる総司　　

「初めてにしては凄かったよ、本気出すつもりは
　無かったけどあんな技術見せられたらつい、悪いな」

　総司にそう言う歳三

「いや、本気でやってくれてありがとう」

　総司が息を切らしながらお礼を言う