愛し


「ね、今日どこ行く?」


「んーどこでもいーよ。」


「じゃあ
買い物付き合って♪」





→→


「これ似合う!!」


「…奈由、
奈由の買い物じゃないの?」


「あ…そうだった!!」


馬鹿だ、コイツ。


「だって那智に似合いそうな服がいっぱいあったからぁ~…」


「じゃあついでに服買おうかな…奈由に選んでもらって」


「いーの!?」

奈由の目がキラキラ輝いた。


「うん、全身よろしく」


「那智はお金あるからいーよね…
普通こんなたかい店で何着も買えないよ」


「そうかな?」



うちの親は何処で何をしているのか知らないけど、

毎月500万送ってくる。

僕の親は
父親は僕が小5、椿が小3の時に出て行き、

母親はその1年後にたくさんのお金と家政婦を置いて出ていった。

その家政婦は
僕が中学に入った頃にやめた。



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