愛し
#5
゙ガラガラ゙
「はよー」
「お、おはよぅ」
僕と奈由は手を繋いだまま教室に入った。
僕の後に奈由が控えめに挨拶をした。
「那智、奈由おはよー
今日、一緒に登校したの?ってぇぇ!?え?え?」
案の定、声をかけてきた遊斗が
驚いた声をあげた。
そして、でかい声で
「お前ら付き合ってんの!!!?」
とクラス中、いや廊下にいる人にも聞こえる声で叫んだ。