濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
覚悟を決めたものの、いざするってなると凄く緊張して体が強張る。
決して過去の事を思い出して怖いとかじゃないんだけど…躊躇してしまう…。
本当に私でいいんだろうかとか…翔ちゃん、つまんなかったらどうしようとか…。
またそんな風に考えちゃう。
翔ちゃんと再会してから私、一喜一憂なってばかりだね。
「翔ちゃん…やっぱり私っ//」
「紗耶。悪いがもう、止められねぇ…。今すぐお前が欲しい」
翔ちゃんは耳元で低くハスキーな声で囁く。
それだけでまた、私の体はピクッと反応し力が抜けて行く。