濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
デパートに着くと、一階から順に見て行くも中々決められずにいた。
愛里は何を貰ったら嬉しいかな。やっぱり化粧品とかかな。
結局また一階に戻り、様々なブランド物の化粧品を見ていた。
暫く見取れていると、一人の女性が『キャアァー!!』っと叫び声をあげる。
訳がわからず叫び声のした方へと視線を向けた矢先…。
―――バンッバンッバンッ!!―――
耳が痛くなる程響く大きな音が店内をこだました。