濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
「…腕は女性が危険なので太腿を先に撃ちますっ!!」
「待てっ!!撃つなっ!!」
俺が咄嗟に止めようとしたが、時既におそし……隊員は犯人Cの太腿を目掛け銃弾を発砲した。
太腿撃っても銃を握っている腕が健在ならば紗耶が撃たれてしまう可能性がある。
咄嗟に俺は犯人Cへとかけより、右腕を狙い銃を構えた矢先……――。
―――バンッ!!―――
俺が発砲した銃声よりも先に、もう一発銃声が鳴り響いた。