濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
俺達が何かあった時世話んなる病院に到着し、すぐに緊急手術が行われた。
俺は紗耶の母親に連絡を入れ、手術室の前の椅子に腰を下ろした。
見た感じだが…銃弾が貫通してる様子がなかった為手の施し様がない最悪の事態は免れたと思う。
後は紗耶の生命力に…かけるしか…ねぇよな…。
頼む…紗耶…。
俺を置いて逝かないでくれ…。
お前が助かるのなら、俺はなんだってやるから…。
…死なないでくれ。