濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「ハハハ。びっくりしたよな。悪い悪い」


「う、ううん」




翔矢さんの笑顔が…凄く胸に突き刺さる…。


きっと…つらいよね…。


なのにいつも私を気遣ってくれて…自分の事よりも私を見てくれて…。


本当に、いい人。


車に乗り込み暫くしてマンションに着くと、玄関から部屋へと上がった。


ここが…翔矢さんとの部屋。


私がずっと翔矢さんと一緒に住んでた…部屋なんだ。



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