濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


「…ごめんなさい…翔矢さん…私いまいちピンと来なくて…」


「謝る必要なんてねぇだろが。その内思い出すんだから、気にする事ねぇよ」


「…翔矢さん」


「俺はお前がいてくれるだけで、十分なんだからな」


「…うん」




ありがとう。


翔矢さん。


少しでも早く思い出せる様に、私、頑張るね。


ずっとこんなままじゃ…翔矢さんだって、つらいよね…。


…早く元の私に戻りたいな。



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