濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-
そしたら皆…過去の事よりも、未来を見る事ができる。
今は私のせいで…明るい未来を邪魔してるなら…。
いなくなってしまえばいいんだ…。
そうしよう…。
私は自分の鞄だけ持って玄関へと向かった。
ごめんなさい。
翔矢さん…こんな私でもよくしてくれて…ありがとう。
本当にありがとう。
玄関を出てエレベーターへと向かって歩く。
どこへ行けばいいかわからないけど…取り合えず歩けばいいよね…。