濡れた体温ごと奪って-Ⅱ-


そしたら皆…過去の事よりも、未来を見る事ができる。


今は私のせいで…明るい未来を邪魔してるなら…。


いなくなってしまえばいいんだ…。


そうしよう…。


私は自分の鞄だけ持って玄関へと向かった。


ごめんなさい。


翔矢さん…こんな私でもよくしてくれて…ありがとう。


本当にありがとう。


玄関を出てエレベーターへと向かって歩く。


どこへ行けばいいかわからないけど…取り合えず歩けばいいよね…。



< 194 / 256 >

この作品をシェア

pagetop