最強女子はNo.1!?
嫌な予感がしまくりのあたしはあえて振り向かなかった。
教室に残っていたクラスメイトはみんなドアの方に向いたまま微動だにしない。
騒がしかった教室が一気に静かになる。
誰も何も発さない。
ぅう…これほど居心地が悪いことが他にもあるだろうか?
食べ終わったお弁当箱を片付けながらため息をつきたい気持ちに襲われた。
この空間に耐えられなくなり席を立つとカタン…という音が響いた。
結構な人数がいる中で椅子のちょっとした音も響くとは相当静かなのだろう。
開いた方のドアには見向きもせず、反対のドアから出ていこうとしたが…失敗に終わった。
ドアを開ければ壁に寄り掛かり、待ってました!!といわんばかりの表情をした萩斗。
萩斗がいるってことは…
一旦教室にUターンして開いた方のドアを見てみる。
予想通り…狼龍メンバー(萩斗を除けた)がいた。
あたしに話があるってことか…。
ため息を吐き出して携帯だけを持って教室を出た。
「どこに行くの?」
聞けば誘導するかのように歩きだした狼龍メンバー。
ついて来いってことか………。
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