最強女子はNo.1!?
…ん?
「ねぇ…なんか騒がしくない?」
いやに騒がしい─いつもの騒がしさは知らない─廊下にドア越しに視線を向けた。
「あぁー…たしかにいつも以上に騒がしいねー。 なんでだろ?」
首を傾げて頭上にハテナマークが掲げられているように思える。
「萩斗…この騒がしいの、近づいてきてるように感じるんだけど…あたしの気のせいかな?」
気のせいだと祈りながら目の前にいる萩斗に問い掛ける。
「オレにも近づいてきてるように感じるよー?」
どうやら勘違いではないらしい。
いや、この教室を通過するか…
「言っとくけどこの奥にある教室って物置みたいなところだけだからね?」
淡い期待も萩斗の言葉によって砕かれてしまった。
てかなんであたしの思ってることが分かったんだ!?
「駄々漏れしてる♪」
ニコニコしながらそう言う萩斗。
ぇ…駄々漏れですか………。
またため息をついた瞬間、ガラッと開いた教室のドア。
机にうなだれながらチラッとそちらを向くとカラフルな頭が見えたのだった。
一体何なんだよ………。
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