最強女子はNo.1!?

コンコン


理事長室のドアをノックして開けた。


ペコリと頭を下げて手に持っていた退学届けを出す。


「無理は言わないが…帰ってきたくなったらいつでも帰ってきなさい」


それだけを言って受け取ってくれた。


もう一度頭を下げて理事長室を出ていった。




学校を出て向かった先はWhite roseの倉庫。


みんなに学校は行くように言っているから今この時間にここにいる奴はいない。


2階の部屋に行きテーブルの上へ手紙を置いた。


あたしがWhite roseを抜けた後は藍に任す。


そんな感じの内容の手紙を置いて、その隣に総長の特攻服を置いて出た。




最後はお世話になった紗瞳家。


何だかんだいっても思い出が詰まっている。


部屋に入り、捨てた親にもらったお金、少量の服、ケータイだけを持って階下に下りた。


そしてリビングに手紙を置いた。


鍵はポストに入れて紗瞳家を後にしたんだ───…。




日本を発つ前に行った場所、みつ君と過ごした場所。


よく遊んだ公園に行った。


懐かしい思い出が次々と蘇ってくる。





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