最強女子はNo.1!?
萌架から「絶対に充に見つからないようにしてよ!!」と念押しされていたのに…切羽詰まって忘れていたのだ。
これは…萌架の機嫌が直ったとき怖い…。
ニコニコと笑顔(目は笑ってない)充とは反対に顔面蒼白状態になった模擬店メンバー。
(どう対処するべきだ?)
模擬店メンバー全員が思ったのだった。
あまりにも静か過ぎて不気味に感じた萌架はなんとか自分で機嫌を直して振り返った。
………え。
ヤバい…あたし、相当疲れてんのかな?
幻覚が見えて…
「萌架?」
ないですね、ハイ。
あたしの名を呼んだのは愛しい人なんだが今は見られたくなかった充。
「な…何?」
恐る恐る聞けば
「後でどうなるか覚えとけよ」
との通達。
あぁ…もう"後"なんてこなくていいです………。
充の言葉は重しのように萌架にのしかかったのでした。
「お帰りなさいませ、ご主人様♪ ごゆっくりしていってくださいにゃ☆」
今、接客練習をやらされています。
畜生…こんなことを言っている自分に虫ずが走る…。
この喫茶を提案した煉弥を恨む!!
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