最強女子はNo.1!?

好きの大きさ 3


時間は流れて…今は昼休み。


ちっとも木の上から動けずにいるあたし。


降りたい気持ちもあるんだけど…この場から動いたら充に見つかる可能性が一段と高くなるから動けない。


はぁ…と軽くため息をついたと同時に妙な音が聞こえた。


ミシッ


妙…っていうかヤバそうな音?


嫌な汗が背中をつたった瞬間…




バキッ


そんな音とともに浮遊感が…。


重力に逆らわず、一直線に地面に向かって落ちている。


体勢を整えて………って!?


「キャー!! どいてどいて!!」


下に人がいた。


もちろん、落ちてる最中に気づいたものだから下の人は当然、避ける暇もなく………


ドスンッ


見事にその人の上に落ちました。


「ご…ごめんなさ…」


落ちてる時は相手の顔を見てる暇なんてなかったが今は見れる。


人は会いたくないときになんで会ってしまうんだろう?


そう思う。


あたしが下敷きにしてしまった相手は…充。


お互い、黙りこくってしまって沈黙が続く。




にしても…コレ………


土曜のことを聞く最高のチャンスじゃありません?





.

< 179 / 202 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop