最強女子はNo.1!?
好きの大きさ 4
目が覚めた時見えたのは真っ白な天井。
次に鼻をつんざくような消毒液の匂い。
この場所がどこなのか理解するのにさほど時間はかからなかった。
ベッドに手をついて起き上がろうとすれば頭に激痛が走り、阻まれた。
「…っつー」
あまりの痛さに声を出すとベッドの回りに引いてあったカーテンが音をたてて開いた。
「大丈夫なの?」
そこにはいつものふざけた感じがない楓。
ぉお…仕事となるとこうも人は変わるのか、とか失礼なことを思ったのは秘密だ。
「んー、頭に激痛が走るくらいかな? あとは特にない」
ていうか何故こうなったのかを説明してほしい。
しかもこの激痛はなんなのさ?
その疑問が顔に出ていたのか楓が答えてくれた。
「あんたねー…知恵熱みたいなものよ」
知恵熱っすか?
「知恵熱って…乳児にみられる原因不明の発熱?」
念のために聞いてみた。
「さすが萌ちゃん、辞書にでてきそうな説明ね。 当たってる」
あー、やっぱり当たってましたか…。
てか知恵熱みたいなのが出るなんて…あたしの頭大丈夫か?なんて思った。
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