最強女子はNo.1!?

そう言って微かに微笑んだ充。


なんかその話…


「充がその少女のこと、好きって感じがするね?」


ちょっとイラつく。


でもひっかかることも確かにあるんだよなー…。


なんだろ?


その言葉に過敏に反応した充。


「そんなことねぇから!! オレが好きなのは萌架だけ」


真面目な顔をしてそんな恥ずかしくてクサイ台詞を言う充。


まぁ嬉しいけどさ。


「てか…ヤキモキ?」




あー…そう捉えちゃいますか。


そうですか…。


でも確かに捉えようによったらヤキモキ、とも捉えられるな。


「ヤキモキじゃないけど…今さっきの話、なんかひっかかるんだよね」


考え込みながらそう言えば意外そうな顔をした。


「ひっかかるって…この話、聞いたことあんの?」


んー。


「そういうことじゃない」


何なんだろうね、この違和感。


………ん?


廃ビル…屋上…飛び降りても平気………。


「その廃ビルの屋上ってさ、廃ビル自体は古いのに屋上のみはやけに綺麗だったり?」


まさかとは思うけど、ねぇ?


確認するに越したことはないもんね。





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