最強女子はNo.1!?
「煉弥ー?」
内心不機嫌になりながらも忘れ物を本人に渡すために名前を呼んでみる。
すると一気に周りが騒がしくなった。
ここにいるのって…
「思っている通りですよ」
さっきの銀髪が教えてくれた。
やっぱり、か。
ため息をつこうとすると前から突進してくるモノ(人)が。
あと1メートルってとこで条件反射で足をだしてしまった。
急激に止まれるはずもなくあえなく鳩尾に………。
やっちゃったよ…。
うずくまる煉弥に群がる人だかり…てか群がる下っ端。
自分の履いてきた靴を思い出し流石に反省した。
だって…ピンヒールだし。
「煉弥…」
声をかけるとすぐに復活した。
お前は本当に人間か!?とツッコミたくなったがあえて言わなかった。
「はい、言ってたモノ」
と言って投げようとすれば抱きしめられた。
…コイツッ!!
「ありがとなー萌架!! マジ飢え死にするところだったよー!!」
周りの皆さんはポカーンとしている。
まぁ無理もないだろう。
こんな総長見たことないだろうし…。
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