最強女子はNo.1!?

翌日、朝から保健室にずっといるあたし。


「ぁー…ぅ゙ー…」


唸っているのは笥箕のこと。


あたしを胡蝶に入れって言ったんだからそれなりに強いと認識されてる訳で…それをいつ認識されたのか覚えてないのですよ。


「んぁ゙ー………」


こんな声を出して記憶の糸を辿ってるんだけど過去のいらない記憶は忘れるという便利(不便)な脳なので思い出せない。


ベッドでバタバタしてみるが…効果ナシ。


まぁ当たり前の結果だけど。




そして時間は経ち昼休み。


ふと外が騒がしいことに気づいた。


カーテンをめくって外を見れば見たことのある族がいるではないか。


………あ、胡蝶だ。


「ぁあ!! 思い出した!!」


そうだよ!!


狼龍の姫(噂であって事実ではない)ってことで狙われた時だ!!


あちゃー…完璧に自分のミスだよ、これは。




あれからなんだったのか知らないが胡蝶は帰った。


だけど問題は残っている。


入れる訳、ないよ…。


「しょうがない…。 笥箕には…バラすか」


それが…あたしの決断だった。





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