最強女子はNo.1!?

放課後、胡蝶の倉庫に訪れた。


学校だと狼龍に見つかる可能性がかなり高いのでね。




バンッ


勢いよく扉を開ければ集まる視線。


まぁ前のことであたしは知れ渡ってるせいか驚かれなかった。


「ね、笥箕呼んでくれない?」


近くにいた幹部らしきヤツに頼めば簡単に承諾してくれた。




「ごめんね、呼んだりして」


外に出て周りに誰もいないことを確認して話した。


「別にいいけど…返事?」


その問いに頷けばまっすぐにこちらを見る笥箕。


意を決して口を開いた。




「あたし、胡蝶には入れない。 だってWhite roseの総長だから」


言いきった後、冷たい風があたし達の間を吹き抜けた。


「…え?」


「あたしがWhite rose10代目総長、通り名"アゲハ"」


辺りの空気が変わった。


「だって…見た目…」


証明するためにカラースプレーとカラコン、黒のフードつきパーカを持ってきた。


これで…仲間意外に初めて見せる素顔。


あたし達の関係はどうなるんだろうね…?




そんなことを思いながら"アゲハ"の格好に近づけていった。





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