最強女子はNo.1!?

舞台袖ら辺からチラッと体育館内を見渡してみれば…素晴らしい人の数。


今更だけど"アゲハ"って名前の力、凄いんだねー。


なんて他人事のように感心していた。




時間は経ち、ラスト。


いよいよあたしの正体をバラすときがきた。


壇上に立つと凄い視線。


うわー…凄い凄い(棒読み)


マイクに顔を近づけて


「初めまして? White rose10代目総長・アゲハです。 皆さん、あたしを探してるんだってね? ………今から本当の姿を見せるから見てな」


それだけ言ってマイクのスイッチをオフにした。




とりあえず一番上に着ていた特攻服を脱ぎ、楓に渡した。


その次にパーカのフードを外した。


そしてパーカも脱ぎ楓に渡した。


そこであらわになった素顔。


全校生徒が息を呑んだのが感じられた。


カラコンを外して黒目になる。




「赤目って…カラコンだったんだ…」


そんな声がどこからか聞こえてくる。




だが皆は顔ばかり見ているせいかあたしの服装に全く気づいていない。


この学校の制服を着ているのに。





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