あなたがいてくれたら
すると…
いつになく、真剣な顔をしてあゆみは
『光輝は信也じゃないよ?
信也の時より光輝の方がりおを
大切にしてくれる。
りおは難しく考え過ぎだから
一歩踏み出せないんだと思う。
光輝の事考えてみたら?』
ってあゆみは言った。
あゆみはあゆみなりにちゃんと
考えてくれているんだと私は思った。
『言い出したのは私だけど、
無理はしないで?
私に、話せる時がきたらいつか
話してね』
そう言ってあゆみは化粧室を後にした。