惚れたあなたは、王子様
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≪彩斗くんside≫

「ったく!離せよ!」

「えぇー。なによ彩斗!」

ほんとうはテメェみたいなやつ

好きじゃねぇんだよ!

まぁそれだけじゃないけど。

姫奈が守とつきあってる?

それだけで、怒りがわいてきた

俺は姫奈の手をバッととり、歩

き出そうとした。

「ちょっ!」

姫奈がなんか言ってるけど、気

にしねぇ。

だが、ひっぱろうとした手がす

すまない。

「ねぇ。おかしくない?自分の

彼女おいて人彼女連れて行こう

とするなんて?」

「は?俺は一言コイツに言いた

いことがあるんだよ!」

「ざけんな。姫奈を勝手に捨て

た奴がそんな事言ってんじゃね

ぇよ。今まで、話もしてこなか

ったくせに。」

守って奴は俺を思いっきり睨み

付けると俺の手から姫奈の手を

とって歩き出した。
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