バベル
『そちらに男性が映りましたね。彼は真船洋一。天罰を受けるべき男性です。その天罰をあなた方に下していただきたいのです。』
俺は椅子に縛り付けられた哀れな男を見ながら
「つまり俺達が殺るってことですか?」
「そんな、出来るわけないじゃない!!」
『今、あなた方の隣にいる最愛の人が死んでもいいんですか?』
「そんなこと出来るはずない。貴方は私達に姿を見せるのを恐れている。」
『私があなた方に特殊な仕掛けを施したならどうでしょう。』
その言葉にゾクッとした。