バベル


確かに笹野の言う通りだが、

俺には皆川の怒りの方が賛成できた。

こんなところで冷静になるなんて無理だ。


龍哉、と優里奈が宥めていた。


悪いのは全部ヤツだ。


俺らは悪いことなんてしてない………そのはずだ。


―――それでは、ゲームスタート。


さっきとは明らかに違う無機質な音声がコンクリートの部屋に響いた。
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