バベル


刑事なのに犯人が捕まえられなかったり逆に俺らが遺族を苦しめたりすることもある。


俺らは全ての警察を統括するとこにいる。


このことを職業病とでも言うのだろうか。あと数時間で作戦決行だというのに俺は携帯をいじっていた。


これは真也も同じだっていうか、真也が優奈ちゃんからの情報で真船は全員共通の顔見知りかもしれないということだった。


俺は断られるのを承知で優奈ちゃんをムービーで撮ってほしいと頼んだ。


すると思いの外真也はOKしてくれた。真也も優奈ちゃんの言動が気掛かりらしい。


俺は携帯の音量を全部消音に設定し彼らを撮影した。

青木の会社は凛が顧問弁護士として働いている会社だ。

真船のことも凛も優奈ちゃんも伊達優里奈も何かしら関係がある。一本の線で繋がってるのではないか。


そんな気がしてならなかった。
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