バベル


きっと潤は
『自分がやっていることは仕事なのだ』と思い込み、

精神的な苦しみから逃れようとしているのかもしれない。


股間の局所麻酔も終わり
あとは切開のみとなった。


「始めるね。」

あたしは一番鋭い果物ナイフを取り出した。



深く。


グサリ。


ズプズプ


ドロリ。


溢れる血液。


「生」の証。


内臓を切り裂くように


グサリ。
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