バベル


銃弾は
結花のふくらはぎを射ぬいた。


「はぁ…っぁ、!!!」


「結花!」

青木が駆け寄ると
前嶋と井坂はテキパキと
処置をしている。

「ふざ…けんな…!

結花、は…俺の、こと…

好き、だった…か、ら

ゆ、りな…を殺し、て…

なの、に、今さ、ら…

…そんなの、許せるかよ!!」



薬のせいで息は荒いが

その手にはしっかりとピストルが
握られていた。



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