約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
今、俺はずっと手にいれたか
った物を手に入れた。
ずっと想いつづけていた。
ただひとりを。
ずっと隠してきた。
気付かれないように。
最新の注意を払ってきた。
そこまでしても、そばに
いたかった。
俺は、君にとって彼氏の親友。
きっとそう君には映って
いたはずだね。
この関係は一生崩れることも
なく、俺は君にとって一生
温人の親友。
そして、きみにとっては友人
のひとりだったんだよね。
だけど、運命は動き出した。
残酷な形で君を巻き込んだ。
今の君は抜け殻みたいに心を
閉ざした。
俺に見せる笑顔も、俺に甘える
君も、俺にすがる君もいつも
何かに脅えているように見え
るんだ。
それでもいいって思うよ。
俺は、君を守り続ける。
今はまだ温人を想っていても
いつかは必ず俺を見てくれると
信じているから。