約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
真実と嘘

この頃、亮君の帰りが遅い。

温人がいなくなる前もそう
だった。

亮君まで居なくなってしまい
そうな不安が押し寄せる。

わたしって。
本当にずるい。


亮君に愛されている事は、わたし
が一番わかっているのに、わたし
は亮君にあいしてるって伝えた
ことがない。


亮君は、それでも何も言わず
そばにいてくれる。

わたしも、亮君だったから
初恋の相手が亮君だったから
引き返せなくなったんだよ。

亮君じゃない知らない誰かなら
あんなに悩まなかった。

わたしも亮君の事愛しています。

今夜ちゃんと伝えるから、
わたしの言葉で伝えるからだから
早く帰ってきて。

< 106 / 207 >

この作品をシェア

pagetop