約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
真実と嘘
この頃、亮君の帰りが遅い。
温人がいなくなる前もそう
だった。
亮君まで居なくなってしまい
そうな不安が押し寄せる。
わたしって。
本当にずるい。
亮君に愛されている事は、わたし
が一番わかっているのに、わたし
は亮君にあいしてるって伝えた
ことがない。
亮君は、それでも何も言わず
そばにいてくれる。
わたしも、亮君だったから
初恋の相手が亮君だったから
引き返せなくなったんだよ。
亮君じゃない知らない誰かなら
あんなに悩まなかった。
わたしも亮君の事愛しています。
今夜ちゃんと伝えるから、
わたしの言葉で伝えるからだから
早く帰ってきて。