約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
「真幸、結婚しよう。」
真剣な顔。
真剣なまなざし。
「亮君、わたしでいいの?」
「真幸じゃないとダメなんだ。」
「亮君・・・。」
「結婚してくれるね。」
「はい。」
「とりあえず、籍は早めに入れよう。」
「ちょっちょっと待って。
どうしてそんなに急ぐの?
わたし親にだってちゃんと
説明しないと。
ただでさえ、わたしの両親は
温人と結婚するって思ってる。」
亮君の寂しそうで切ない顔。
そんな顔させたくはないんだ。
「ごめんね。 でも・・・。」
「いいんだ。 真幸の両親には
俺から話すよ。
話して納得してもらう。もう温人
はいないんだ。
俺が真幸を守っていく。」
まるで、自分に言い聞かせてる
ようだったね
でもそうだったんだよね。
亮君は亮君で葛藤していたん
だよね。