約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
そのくらいのイジワルは許して
くれるだろうか。
真幸を諦めて、亮に託した俺の
嫉妬みたいなものだから。
これからの人生、真幸と生きて
いける亮へのちょっとした嫉妬。
なぁ許してくれるだろう。
亮。
俺の大切な親友。
俺は差し出された便せんを
手に取った。
間違いなく真幸の好きそうな
子犬の写真がプリントしてある。
俺同様よく真幸のことをわかっている。
俺は、気分のいい日に真幸に手紙
を書いた。
でもそれは、謝罪の言葉でいっぱい
になっていく。
幸せに出来なくてごめん。
でも、こうして真幸に手紙を
書くことが俺の息抜きになった。
そしてもうひとつの息抜き
それは・・・。