約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて

そのくらいのイジワルは許して
くれるだろうか。

真幸を諦めて、亮に託した俺の
嫉妬みたいなものだから。


これからの人生、真幸と生きて
いける亮へのちょっとした嫉妬。


なぁ許してくれるだろう。


亮。

俺の大切な親友。

俺は差し出された便せんを
手に取った。

間違いなく真幸の好きそうな
子犬の写真がプリントしてある。

俺同様よく真幸のことをわかっている。

俺は、気分のいい日に真幸に手紙
を書いた。

でもそれは、謝罪の言葉でいっぱい
になっていく。

幸せに出来なくてごめん。

でも、こうして真幸に手紙を
書くことが俺の息抜きになった。


そしてもうひとつの息抜き
それは・・・。















< 160 / 207 >

この作品をシェア

pagetop