約束 ~生きていく君へ 余命半年と告げられて
毎日必ず、なにがあっても
顔を出してくれる亮との時間。
亮の口から、聞かされる真幸
の近況。
俺が望んで聞いている事。
真幸が少しでも幸せなら俺も
うれしい。
亮と過ごす時間。
真幸の近況を聞く時間。
これが俺の二つ目の息抜き。
そして、この部屋に来てどれ
だけの時間がたっただろう。
死に1日1日近づいていく。
そんなことばかり考えて、
気がおかしくなりかけた時
だった。
うれしい連絡を亮の口から
聞いたのは。
「真幸と籍を入れて来たよ。」
亮は本当にうれしそうだった。
俺も、本当にうれしかったよ。
嫉妬なんかより何倍も嬉しかった。
これで真幸は幸せに生きて
いけるのだから。
初恋の彼と・・・。