星に願いを～夜空の光～
「あ、そうなんだ。俺は、２１歳です。」


年も近いこともあって、松とは気が合うような気がした。

年上だと思っていたから、なんだか安心した。
そして、研修中も松とは話をするようになった。
それから、俺は松と呼ぶようになり、松は俺を、寺と呼ぶようになった。


ご飯を一緒に食べたり、一緒に行動する事が多かった。
そうやって、１週間の研修は終わった。



研修が終わってから、仕事の説明を受けたり、必死に仕事を覚えようと頑張った。
新しいことだらけで、しかも、緊張していたから、毎日クタクタで帰宅していた。


何をしていいのかも分からなかったし、前の仕事とは全然違ったから、ミスも多くて、
できない自分に腹が立つ・・・

「始めはみんなできないもんだよ。」
とか、何とか、会社の同僚には言われたけど、やっぱり悔しかった。

慣れない・・・できない・・・
そんな思いが自分をあせらせていた。

ストレスたまるわぁ。
毎日それでも、出勤していた。

慣れない事だらけの４月。
それが、始まりだった。







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表紙・目次

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