星に願いを～夜空の光～

７月

７月の初め、上司のこともあって仕事に限界を感じていた。
すべてがいやになった。
やることすべてがうまくいかない。
このまま、この仕事を続けていて、やっていけるのか不安になるばかり。

やめるなら、今がいいのかもしれない。
そう思った。

正直言って、俺は自信もなかったし、ストレスから、体調も崩し始めていた。
「キツイ・・・」

そう思いながらも会社に向かう。


でも、そんな俺に転機が訪れた。
仕事が舞い込んだのだ。


初めて俺は、一人で仕事をすることになった。
認められたくて、必死に取り組んだ。
そして、それは、俺自身の自信になったし、色んな事が見えるようになった。
そのおかげで、事がうまくいくようになった。


少しづつ、前に向かい始めた。ちょっとだけ光が見え始めた頃、俺と君は出会うことになるんだ。



とある休みの日、俺は、中学校の卒業アルバムを見ていた。
「懐かしいな」

思い出に浸りながら、パラパラとページをめくる。

そして、一人の女の子の前で、手が止まる。

大橋　奏