星に願いを~夜空の光~
「今どうしているんだろう。」
そう思いながら、俺は、ケータイを手に取った。
そして、メールの作成ページを開く。

「久しぶり。今、何してる?」


奏とは、1度同じクラスになったことがあった。
でも、あんまり喋った記憶もなかった。
何となく、ケータイの電話帳に入っていた奏のアドレス。


♪~
「久しぶりだね。今、ちょうど実家に帰ってきてるよ」

奏からのメール。

「遊ぼうよ。」



そうして、俺は奏と、7年ぶりに会うことになった。

奏のうちの近くの公園で待ち合わせをすることになった。
俺は、公園の横に車を止めて、奏を待つことにした。


奏は、白いワンピースを着て、車の横から顔をだす。
「久しぶり。」
そう言うと車の助手席に乗り込んだ。


俺は、7年ぶりに会う君を見て、思ったんだ。
真面目そうな、中学校のイメージとは違って、22歳になった君は、活発そうな明るい子だと思ったんだ。

でも、この頃、俺は、君に隠れている暗闇には気づかなかったんだ・・・。

「今何してるの?社会人?」
奏が聞く。
「そう、今不動産の仕事してるんだ」
「なんか、昔と違うね。なんか、意外なんだけど。」
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