好きなのはキミ。




「スズ、メっん」



一成くんに名前呼ばれるの好き
一成くんの唇ひんやりしてるのに口の中温かくて舌も熱いし
一成くんの瞳なんかトローンってしてる

…ん?


待って、あたし…なにしてる?



「んっ…す、ズメ……っ」



キ、スしてる、というより襲ってる?

恐る恐る唇を離すとあたしと一成くんの唇から銀色の糸がぷつんっと切れた



「…いっせぇ、くん」



「…スズ、メ…激しすぎ

そんな格好でこんな体制で男を誘っちゃだめだろ?」



「誘…っ、ごめんなさいぃ」




自分でも分かんなかったんだもん…

どうしてこんなことしちゃったんだろ



「とりあえず、退いて?」



「あっうん…、あっやだ」



「はっ?」




だってあたし下着だけなんだもん
見られちゃうし
離れたくないんだもん




「後ちょっとだけ、このままがいい…」



「だめ、今度は俺が襲っちゃう」






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