好きなのはキミ。





秋ちゃんは「ごめん」それだけ言って家を出て言った

一成くんもあたしが落ち着くまでずーっと抱きしめてくれている
涙を初めて会った時と同じように長くて綺麗な指で拭ってくれて


あたし、一成くんを好きになって良かった
自分の気持ちに気付けて良かった…




「一成くん…」



「んっ?」



「あたし、ね。

一成くんが好き」




一成くんを見上げて言うあたし



「俺も好き」



嬉しいの、こんな照れた顔、初めて見た。
優しくキスをしてくれる一成くん

好き、好き…もう好きしか出てこない位、大好き



「俺と一緒にいたい?」



「うん…離れたくない、よ」



「じゃあさ、」




首を傾げて一成くんを見ると



「俺と付き合おーよ」




微笑んであたしを答えを待つ一成くん

本当はあたしの答え分かってるくせに
答えは決まってるの、最初の時と反対


「当たり前でしょ?」




そう言ってあたし達は微笑みあった





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