好きなのはキミ。




「ちょっと待ってて」



あたしを部屋に入れてから出て行った一成くん

なにがなんだか分からないし、なんでこんなことになったのかも分からない
困惑と驚きが混ざってもう涙も出てこない

けれど、やっぱり振られた事はまだツラい
その事もわからなくて


あたし馬鹿すぎる

だから秋ちゃんもほかの子の所に行っちゃったのかな…


なんて考えていたら



「ふぇっひぃっく…ひっく」



涙がまた出てきちゃった

どうしよう、涙腺壊れちゃったのかな?
もう、どの位の涙流してるんだろう…




「…また泣いてるし」



「ふえっ…あっ、ごめんなさい」



「別に謝んなくていーよ」




そうふんわり笑う一成くん

そんな笑顔見たら涙止まんなくなっちゃうよ




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