十人十色─恋愛編─

心臓は言葉より



『さみぃの??温めてやろうか』


そう言って君は
後ろから私を包み込む


時々かかる君の吐息とか
ギュッと抱き締める
男らしい手とか


寿命が縮む!!ってくらい
大急ぎで動く私の心臓が


なんだか羨ましい


ずっとこの気持ち
忘れたくないなぁ…


思わず言っちゃったらしい一言





『……俺もっ』


君がぽつりと
言ったりするから
気持ちが振動したのかな…??


今度はゆっくり動きだす
温かくて優しくて
心地よい鼓動



もっともっと 響け 響け


私の鼓動に貴方を
酔わせてみたいから



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