教室の片隅で秘密の放課後
現れたヒーロー
「…ここ、どこ?」
夜の繁華街に佇む私。
只今、絶賛迷子中。
友達と退屈な授業を抜け出して、ここに来たのが昼頃のこと。
それからゲーセンやカラオケでワイワイ盛り上がって、テンションMAXなそんな時。
ふと、トイレに行きたくなってちょっと別行動をとったら、いつの間にか一人で遭難。
見事に迷子になっていた。
「はぁ…」
ため息一つ。
携帯を開き、真っ暗なディスプレイを見つめる。
当たり前のことだけど、充電の切れた携帯はどんなに待っても光を放つわけなくて。
っていうか、このタイミングで充電切れるってどうよ?