教室の片隅で秘密の放課後
「変な事とかはしないですよね…?」
「変なことって?」
「私が路地裏でされそうになった事とか」
だって、確かにこの冴島さんは私を助けてくれた恩人だけれども仮にも男。
出会ったばかりの男の車に乗り込むなんてあまりにも危険すぎる!
「ぷっ…あっはっはっは!もう無理!可笑しすぎる!あっはっはっは!」
「お、可笑しい!?」
「俺みたいな大人がお前みたいなお子ちゃまに手なんか出すわけねぇだろ!っあっはっは!」
余程ツボに入ったのか、ゲラゲラと馬鹿笑いを繰り返す冴島さんに私は恥ずかしさで顔に熱が集まる。
そりゃあ、私なんて所詮女子高校生でその辺の大人の女性なんかに比べたら色気なんかないし、胸だってぺったんこだけど!
そんなに笑わなくたっていいじゃん!
この男、
ホントムカつく!!!