教室の片隅で秘密の放課後
「ふぁ〜」
眠い。
眠すぎて死にそう。
「夏希さぁ〜。顔は美人なんだから、その親父っぽい所を直しなよ」
女子とは思えない大きなあくびをする私に呆れ顔の由衣。
私はけだるい体を起こして背中をこれでもかってぐらい反らす。
「お世辞なんていらないよ。美人じゃないし」
「はぁ…。自分がモテるってことを、少しは自覚しなさいよね」
だって実際モテないもん。
告白なんて全くと言っていい程されたことない。