一匹狼と無邪気なワンコ

「センセ、またね」


「気をつけるのよー?」


 保健室を出て少し歩くと、昇降口は生徒でごった返していた。


 これから部活なのかユニフォームを着ている生徒も居る。


「あっ――」


 千佳が忘れてたと言わんばかりに口を大きく開けている。


 でもそこまで大きくないのが救い、か?

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