一匹狼と無邪気なワンコ

「先生とかには内緒にしてる。それにここは叔父が経営してるから……」


「ふーん。いつも忙しそうにしてたのはここで働いてたからってワケね」


 狼の不安そうな顔を見て、俺は慌てて付け足す。


「あ! 誰にも言わないから。それに俺はキミの大事な秘密、誰にも知られたくないしね」


「……悪い」


「どーいたしまして♪」



 しかし、本当に制服が似合っている。


 背も高く顔も大人びているから誰も高校生とは思わないだろう。

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