一匹狼と無邪気なワンコ

 ――あぁ、名前思い出した。


 木下さんだったよな、多分。


「ん~、でもさすがにそれは悪いよ。いつもお菓子とかもらってるし」


「律儀だよねぇ、陸って。だから色々あげたくなんだよねぇ」


 嬉しそうに微笑みながら髪の毛をいじる彼女が、不覚にも可愛く思えてしまった。


 本来俺は、ギャルとか肌焼いてるのとか範囲外なんだけどね。

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